1st Full Album "Bleachers"メンバー全曲解説!!

2019/11/22

 

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小川悟(vo):こんばんは、Slimcatです!1stフルアルバム"Bleachers"が発売されたということで、今日はメンバー4人で改めてアルバムを聴きながら、収録曲を1曲ずつじっくり解説していきたいと思います!

M1. Forever Young

悟:これは、ほんとにこのアルバムを表してる曲だなと思ってて。まずアルバムタイトルのBleachersっていうのは、昔アメリカ住んでた時の高校のアメフトスタジアムの観客席のことなんだけど、例えば、サッカー部だった俺からすると練習場所だったり、ある人からすると学校の集会で使うところだったり、ある人からすると好きな女の子とイチャイチャする場だったり、近所の人からすると金曜日に家族でアメフトを観に行くような場だったりとか。要するに、色んな人にとって色んな意味があって欲しいということでこのアルバムタイトルしたんだけど、そういう空気感を1番表現してる曲だと思う。

大平"王将"雅樹(gt):つまり青春やね。

将羅(ba):MVも作って、青春のアンセムって感じやけど、実はこの曲はボツになる予定やったよな(笑)

悟:この曲は全然期待されてなかった... 例えば勉強できないヤンキーが東大受かったみたいな感じで(笑) 本当にレコーディングで爆発的に進化してよかった。

上羽一志(dr):MVもめっちゃいいから見てほしいですね!

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M2. You And I

悟:この曲はね、すごい大事な曲だね。去年たくさんライブして色んな曲も書いたけど、作ってる途中でボツになる曲が多かったじゃん。でもこの曲を書いてから「Forever Young」とか「Killer Boots」も出来て、自分を飛躍させてくれたんだよね。

王将:この曲があったからこそ、それまでのアレンジの仕方とか一気に変わったよな。

悟:Slimcatのサウンドがこの曲で確立されたよね。

将羅:せやなぁ〜。あ、ここ!この曲のCメロめっちゃ好きやねん。天才やん。

悟:ありがとう(笑) ラスサビでお客さんにダイブしてほしいよね(笑)


M3. Killer Boots

将羅:来た来た〜!!これはほんまに今までのイメージを一新する曲やね。

悟:ほんとにね。今まで「Time Machine」を超える曲を作るっていうのが大きな課題だったけど、なんかもう5年くらいかけてやっと超えれたって感じだね。

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将羅:何から何まで違うもんな。

悟:「Time Machine」っぽい曲を作ったらダメだと思って悩んでたところに、全然それっぽくないめちゃくちゃいい曲が作れたからよかった。

王将:俺の好きが全部詰まってる曲やわ。

悟:普段いつもギター触りながら曲書くけど、唯一この曲は頭の中だけで作って練習のスタジオに持って行くっていう新しい作り方だったんだよね。

将羅:え、あの時ってギター弾かずにコードもメロディーも全部頭の中でだけ鳴らして作ってたん?

悟:そうだよ。頭の中で全体の音のイメージが出来てて、それをしっかり再現できればすごい曲になるし、バンドとしてもめちゃくちゃ成長できると思ってた。

一志:ちゃんと再現できましたか?(笑)

悟:出来ましたね(笑) レコーディングもめちゃくちゃ時間かかったけど、出来てよかった。この曲がバンドのレベルを上げてくれたと思う。

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将羅:それに歌詞が、悟のメッセージ性が強く出てていいなと思ってて。読んでくれてるみんなにどういう歌詞か解説してあげて!

悟:そうだね、まあ...俺らが生きてる今の時代って、承認欲求の塊じゃん。周りからどう見られているかばかり気にして偽物の自分を作ってる人が多いと思うんだけど、その偽物の自分を殺して、本来の自分で生きようって感じかな。Killer Bootsは直訳すると「かっこいい靴」って意味なんだけど、それに、「本来の自分」っていうのをかけて、自分のかっこいい靴、つまり本来のかっこいい自分を世界に見せつけろって意味かな。

将羅:裸足が1番かっこいい靴ってことやね。

悟:そうだね、上手い(笑)

将羅:今日冴えてるわ(笑) 

悟:名言出たね(笑) そういえばこの曲のベースラインかっこいいって評判だけどどう?

将羅:マジで!アザス!精進します!押忍!!

王将:部活のいい後輩の返事やん(笑)


M4. Time Machine

将羅:この曲は初ライブからずっとやってるし、レコーディングするの3回目ですけどどうですか?

悟:毎回録る度に「もっとできるな」と思ってたけど、やっと完成した!って感じ。

一志:今回2サビ後の部分を特に変わったやんか。このアレンジがレコーディングする直前にできたから王将が何弾いてるか知らなかったんやけど、録れた音を聞いた時に「これは何や!」と。衝撃やった。何の音なんやと思って。かっこよくて震えたもん。

王将:このノイズはかなりこだわったなぁ。俺Bleachersで1番好きなところここかもしれへん。このノイズ(笑)

悟:確かにめちゃくちゃ時間かけたよね。1番かっこいいノイズ探し(笑)

王将:エンジニアの田中さんと悟と3人で、ノイズ1個のためにこれでもないあれでもないってめっちゃ思考錯誤して…で、諦めかけた時にかっこいいノイズが出てくれた(笑) で、その後テンション上がってラスサビ前のメタルみたいな早弾きフレーズ録った(笑)

悟:この部分のアレンジも含めて全体的にだけど、ライブで5年かけて進化してきたじゃん。で、やっとこの完成形にたどり着いたっていうね。

将羅:前に録ってた2バージョンもそうやけど、いつも自分たちを次のステップに進めてくれたのはこの曲やったけど、今回フルアルバムっていう形でバンドの名刺代わりになる作品で改めてこの曲を収録できて、やっと完成できてよかったね。

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M5. Alive

一志:この曲はライブでみんな聞いてくれたらすごいいい景色が目の前に見えると思う。

王将:どういうこと?(笑)

一志:みんなでワイワイできる曲っていうか。

王将:この曲もやけど、なんか納得できんくて1人で何回も録り直してやっと出来たフレーズがいっぱいあるから今すごい達成感ある。

将羅:せやなぁ、フレーズもメロディーも歌詞もいいし、この曲めっちゃ好きやわ…まぁ全部めっちゃ好きやねんけど。

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悟:去年いっぱいライブして4人で過ごす時間がめっちゃ増えて思うことが色々あって出来た曲だね。バンドを続けるってことがいかに大変なことか痛感したっていうか。それを歌ってる。

将羅:続けるのも奇跡やし、みんなで練習してる日とかライブしてる日とかのさ、この毎日もめっちゃ奇跡よな。

王将:今日なんか言葉の調子ええな(笑)

将羅:なんていうんやろ、「バンドってすぐ解散するし、いつ解散するかわからんから観れるうちに観といてください」っていうのはめっちゃ当たり前やねんけど、それはなんか微妙に違うなと思ってて。

悟:違うね。

将羅:うん。めっちゃわかるし当たり前やねんけど微妙にそうじゃない…みたいな。続けることはもちろん難しいけど、それよりも日々が奇跡っていう体感かな。


M6. Be Who You Are

悟:この曲は新しいよね。パワーポップ要素もあるし、ロックの要素もあって、踊れるっていう。

王将:この曲もサウンド面でめっちゃこだわったな。Bメロの数秒のフレーズのために3時間くらいかけてオルガンみたいに聞こえる1番いい音探したり。

悟:そう!実はあれギターなんだよね。今回の作品はたくさん音を重ねてるし色んな種類の音が入ってるように聞こえるけど、ギターの音を加工して作ったのがほとんどっていう。あとこの曲はライブでお客さんみんなに歌ってほしい。

一志:レコーディングも4人でいっぱい歌ったよな。ギターソロ後のアメフトゾーン(笑)

悟:みんなここのことアメフトゾーンって言うよね(笑)

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将羅:これもBleachers要素の1つやね。ガヤガヤの青春感(笑) スポーツの番組とかで使われてほしい。

悟:あ、そうだここ。最後のサビで転調するんだけど、詳しく言うと難しいんだけど、とにかくクリエイティブな転調をしてるから注目してほしいかな。ただ転調してるだけじゃないから。

将羅:ヒントはBON JOVI!全バンドマンもこの転調でブチアガってほしいっす。


M7. Amanda

将羅:このイントロのドラムほんまにヤバいよね。

一志:なんかもう、すごい(笑) 聞いてもらえばわかると思うんやけど、1曲1曲でドラムの音も全然違うくて、この曲はイギリスの地下のライブハウスで鳴ってるガレージロック感っていうか。シンバルとかもめっちゃワルい。

将羅:こんな可愛い一志が叩いてると思えへんもんな。イギリスのヤンキーが思いっきりドラムしばいてる感じ。

王将:レコーディング全体通して使ったドラムの機材の量すごかったよな。シンバルとかスネアとか何十個もあったし(笑)

一志:ドラムテックしてくれた佐野さんと一緒に1曲ずつセッティング変えてめっちゃこだわったので、そこも注目して聞いてほしいです。

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悟:この曲はダークなサウンドだけど、曲の内容としては、学生の時ってめっちゃ仲いい友達がイケイケグループに入ってしまって疎遠になったりするじゃん。それが羨ましいけど、素直に羨ましがってるところを見せないというか。身近な存在の人が遠い存在に感じてしまう時の寂しさとか虚しさって経験したことある人が多いと思うけど、それをそれぞれの音で表現できて結構気に入ってる曲だね。

王将:この曲は特にやねんけど、ここ最近の悟の歌い方の変化が1番出ててほんまにかっこいいよな。曲にも合ってるし、新しいSlimcatって感じする。


M8. Good Songs on the Radio

悟:俺の1番好きな曲です。

一志:ずっと言ってるよな(笑)

悟:まず俺の人生でラジオの存在ってめっちゃ大きくて。昔アメリカ住んでた時に、どこに行くにも車が必要で、親がいつも運転中にラジオをかけてて…そのラジオで流れてた曲が自分のルーツになったと思うんだよね。で、去年くらいからまたラジオをよく聞くようになったら普段聞く音楽も変わったんだけど。そこで流れてた名曲のタイトルを歌詞に入れまくってる曲だね。

一志:まじですごいよな。名曲のタイトル入れまくってることを悟から聞いた時、震えたもん。

悟:Frank Sinatraから始まってStereophonicsとか…色んな好きなアーティストの曲名を詰め込みまくったね。

王将:いい語感の言葉とか気になる言葉があったら、これは誰の曲なんやろって感じで調べてルーツを知ってくれると嬉しいな。

将羅:せやね。あとは、4人とも日本のはもちろん海外のラジオもよく聞いてるからわかると思うねんけど、ありがたいことに今回色んなラジオ局のパワープレイに選んでもらったり出演する機会があったりで、ラジオに対する向き合い方が昔と変わったし、そういうラジオ局への愛も詰まってるよな。

悟:うん。俺らの曲もこういう名曲に並ぶような曲になってほしいなっていう思いがこもってる。

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将羅:個人的にこの曲のベースかなり気に入ってるからそこも聞いてほしいかな。

王将:いい感じやな。ただこの曲は結構演奏面で苦労したな(笑)

将羅:むずかった…(笑) 割とどの曲もやけど(笑)

悟:でも佐野さん(ドラムテック)が将羅のこと褒めてたよ(笑) ベースが活躍する曲だし。

王将:いいベースラインやと思うで。

将羅:アザス!精進します!


M9. Summertime

悟:実はこの曲が出来たのはなかなか昔だよね。たぶん「Time Machine」の次に古いくらいなんだけど、もっと良くしようってなってライブでもあんまりやらずに眠らせてた曲だからやっと出せたって感じ。

王将:この曲もレコーディングでイメージがガラッと変わった曲よな。

一志:景色浮かぶよな。海見えるもん。

悟:てか波の音を録るために海行ったよね(笑) その日のレコーディング終わってそのまま小田原まで行ったら朝6時くらいで(笑)

王将:朝6時の波打ち際にマイク近づけてな(笑) あれはおもろかったなぁ。

悟:この曲書いたの5,6年前だけど、内容的には当時の地元のバンド仲間と一緒にいつかもっと大きいステージに立てたらなっていう歌なんだよね。

将羅:それこそThe SongbardsとかTHE TOMBOYSとかやな…その当時はみんな前のバンド名やったけど。VARIT.っていう神戸のライブハウスで昔ずっとライブしてたんやけど、今でもたまに一緒にやれてるバンド仲間ってこの2バンドくらいよな。

悟:みんな結構解散しちゃったしね。その寂しさをこのCメロで表現してる。

一志:このサビのメロディーが切ないね。

将羅:この曲って夏の曲やけど「夏!海!カルピス!」みたいな明るい感じの曲じゃなくて、終わった夏のことを思い出して…っていう曲なのが好き。

悟:そうだね。夏じゃなくても聴ける曲だから冬にも合いそう。てかツアーは冬だし、夏じゃなくてもこの曲はライブでやるので安心してください(笑) あとこの曲をテーマにした可愛いTシャツやステッカーがあるのでそちらも是非!

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M10. Shine Like Me

悟:これはライブで盛り上がる曲だね〜!みんなで声出せるところいっぱいあるし。

王将:この曲もアメフトっぽいよな(笑) てかSlimcat自体が体育会系の部活感(笑)

悟:てかさ、初めてのワンマンライブ(2017.02.04@心斎橋Pangea)の少し前に広島にライブで行ったんだけど、その時の帰りの車で王将が熱出たの覚えてる?

王将:覚えてる(笑)

悟:あの時に王将を見ながらさ、バンドってめっちゃ大変だなって思って(笑) そこで、自分を勇気づけるっていうか、未来の自分からの「今の俺のようにいつか輝ける時が来るから頑張れよ」っていうエールを歌ったのがこの曲だね。

将羅:僕この曲めっちゃ好きやねんな。聞いてたらめっちゃ元気出るし、爆アガりやん?

王将:この曲も結構こだわったよな。そこでそうするんや、みたいな。

悟:シンプルな曲だけど完成度高いよね。こういう曲をずっとやっていきたい。


M11. I’m Going Home

将羅:最後の曲ですね。この曲も古いけど、いつ出来たっけ?

悟:4,5年前とかかな? Summertimeの後くらいに出来て、ライブの終盤の定番曲なんだけどちゃんと音源化できてなくて。「CDないんですか?」って聞かれること多かったからやっと収録できてよかったね。やっとちゃんと音源で聴いてもらえる。

一志:この曲のイントロの王将のギターソロさ、レコーディング前まで悩んでて決まってなかったから知らなかったんやけど、「出来たで〜」って王将に言われて聴いてみたら、これもまた震えたな。

王将:ほんまにレコーディングする10分前くらいまでずっといいフレーズが出なくて悩んでたら、マネージャーの龍さんが「お前しっかりせぇや〜」って煽ってきてて(笑) それに対する「絶対やったるわ」っていう反骨精神で生まれたのがこのソロ(笑)

一志:反骨精神の割にはめっちゃ綺麗なギターソロやん(笑)

王将:ただこのアルバム通して1番好きなギターソロがこれかな!

悟:俺もこのソロが1番好き。あと実はサビで一志がコーラスしてるのもレアなので注目してほしい(笑)

将羅:悟のメインボーカルに馴染みすぎてて忘れてたわ(笑) 

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悟:内容に関しては、この曲も切ないんだけど、切なさっていうのが…他の人から見ればこの人は何もかも持ってるって思われるような、羨ましがられるような完璧に見える人でも、本人からするとその人なりに孤独を抱えていたり、コンプレックスや悩みがあったり、側から見れば幸せそうに見える人も、本人からすると全然そうじゃなかったりっていうようなリアルな気持ちを表現したくて。「隣の芝生は青い」だっけ?

王将:難しい言葉よく知ってるやん(笑)

悟:知ってるよ(笑) 最後に「I’m Going Home」って繰り返し歌ってるところは実は、ふてくされて帰るようなイメージなんだよね。ハッピーな感じに聞こえるけど(笑)

将羅:ライブの最後でやってる曲がふてくされて帰る曲って(笑)

悟:今回のこのアルバム”Bleachers”の曲は全部そうなだけど、切なさっていうのがそれぞれ共通する要素としてあるんだけど、誰もが青春時代に味わうような寂しさとか苦労とかをどの曲でも描いてて。だからハッピーな曲に聞こえても実は切ない部分がどの曲にも絶対あるんだよね。つまり俺がこのアルバム通して表現したかったことは、楽しいことばっかりじゃなくて苦しいこともあるのが人生だってこと。それをリアルに表現したのが”Bleachers”です。

王将、将羅、一志:おお〜!!(拍手)

悟:最後にそれぞれ何か言いたいことある?

王将:このアルバムは俺の青春ーーこれまでのバンドの毎日とか、今回のレコーディングとか経験してきたこと全部が詰め込まれてるから、聴いてくれる人の青春の1枚になれたら嬉しいです。

将羅:この先何年経っても、あの時の自分の背中をこの曲たちが押してくれたなって思えるような大切なアルバムが出来ました。あとはこのアルバムを持って色んな国に行きたいです。

一志:去年たくさんライブして、ずっと一緒いたこの4人だからこそできたアルバムだと思います。今聴いてももちろんいい作品なんやけど、何年後とかに聴いてもこの時のこと思い出すんやろなというアルバムになってるので是非聴いてください。

将羅:1個の卒アルみたいなもんやな(笑)

一志:色んな人にSlimcat部の卒アル見てほしいです(笑) 

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